城山(ぐすくやま) (県指定名勝)
城山中腹までは、車で行けます。
中腹から、291段の階段を登っていくと、頂上では360度のパノラマが広がって、天気のいい日には海の向こうの島々や沖縄本島が望め、沖縄八景にも数えられる、絶景が広がっています。
城山中腹の展望所には、お土産屋さんがあり、伊江島や沖縄ならではのお土産が購入できます。
見る角度によっては、マッターホルンのような形に見えるような気がします。
こちらは、ゴリラの横顔
島の中央やや東よりにある、海抜172mの岩山で、
村外からは「伊江島タッチュー」の名で親しまれています。
城山は、島より7千年も古く、世界でも珍しいオフスクレープ現象(古い岩盤が新しい岩盤に潜り込む中で、一部が剥がれて新しい岩盤の上に乗る現象)によって形づくられました。
この現象は理論として語られていたが、実際に見るのは世界でも伊江島しかありません。
烏帽子を思わせる独特な形から、古くから近海を公開する船が目印にしていました。
また、公開の安全と健康あるいは豊作を祈願する城山御嶽があります。
(伊江村教育委員会資料より)
城山には、力(ちから)タンナーパの伝説があり、山頂には、タンナーパの足跡があります。
力(ちから)タンナーパ
その昔、伊江島のアーリ村(東江村)のヤプスンジ(森)の近くにチカラタンナーパ(力玉那覇)という大男がいました。
その男は子どもの頃から体が大きく力持ちで、シンメナビ(28リットル相当の鉄鍋)いっぱいの豆を一人でたいらげるなど人々を驚かせてばかりいました。
ある日、平和で裕福な伊江島を占領しようと、大勢の兵隊が島に攻めてきました。
そこでチカラタンナーパは、グスクの頂上から大きな岩を崩しては投げて、敵を追い払ったそうです。その時、チカラタンナーパが踏ん張った足跡が今でもグスクの頂上に残っています。それ以後、チカラタンナーパは島の救い主として崇め称えられ、現在まで伝えられています。
チカラタンナーパの足跡はグスクの頂上と、ヤマグシ、ヤプスンジなどにもあると伝えられています。
沈む夕日